当然ですが、フランス留学をするには準備が必要です。
明日いきなり行こうと思っても行けるものではありません。
・学校やプログラムの申込み
・滞在期間によってはビザ申請
・航空券の購入
・海外旅行保険の加入
など
具体的な手続きを行うためには、情報収集も必要です。
この記事では「留学をしたい!」と思ってから、
「実際に留学に出発する」までに必要なステップについて時系列で説明します。
現在準備中の方も、必要な情報をピンポイントで知りたい方は、
以下のリンクをクリックしてください。
ここでは一般的な長期学生ビザを取得して留学するケースを例にします。
(滞在期間が90日を超える場合は、長期ビザの取得が必須となります。)
ビザ取得が不要な短期留学や、
未成年の就学ビザ、ワーキングホリデービザの場合は、
順番が異なるもの、不要なものもあります。
それでは早速それぞれの内容と、目安の期間や時期について説明します。
1:情報収集&留学計画
あなたがどのようなフランス留学をしたいのか、
計画を立てるために、情報収集をしましょう。
まず大前提として
・あなたは何故フランス留学をしたいのですか?
・留学する理由・目的は何ですか?
・フランス留学で何を達成したいですか?
それを実現するための…
・学校やプログラムは?
・滞在する街は?
・滞在期間は?
・出発時期は?
・予算は?
このような観点で情報収集をし、留学計画を立てましょう。
滞在期間の長い留学ほど、留学計画や資金確保に時間がかかるものです。
早い方で出発の1年ほど前、遅くとも出発の半年前には留学計画を固めましょう。
これらは個人で行ってもよいですが、
留学エージェントを活用するのもよいでしょう。
今は手数料無料の留学エージェントも増えています。
専門家からの情報提供やアドバイスを活用することで、
よりスムーズに留学計画を立てることができます。
メール相談・カウンセリング予約は以下のフォームからお申し込みください!
2:学校申込み
留学の要となる、語学学校やプログラム。
申し込み手続きを行う目安は、
・最適な目安 出発の半年〜4ヶ月前
・最終期限 出発の3〜2ヶ月前
この目安は非常に重要です。
何故なら、申込み・支払いが完了した後に学校が発行する
「入学許可証」は長期ビザ申請の提出書類となるためです。
また「入学許可証」は学校が発行した原本を提出する必要があるため、
フランスから郵送されますので、その期間も考慮しましょう。
最初に申込書を提出してから、請求書を受け取り支払いをし、
入金が確認されてから入学許可証が発行され、それが郵送されてくる。
一連の流れでおよそ1ヶ月ほどかかると考えてください。
最終期限を過ぎてのお申し込みは、ビザ取得が遅れる原因となります。
また各プログラムや留学エージェントによって最終期限は異なります。
ご自身がお申し込みをされるエージェントに必ず確認しましょう。
3:滞在先手配
滞在方法によって、手配が異なります。
ホームステイは多くの場合、語学学校が手配をしてくれます。
前項の学校申込みの際に同時に申し込みましょう。
その他、自己手配が必要となるアパルトマンやAirbnbなどもあります。
出発の4〜3ヶ月前には手配をしましょう。
こちらも長期ビザ申請書に「滞在先住所」の記載欄があります。
未定の場合は語学学校の住所を書くことも可能ですが、
早めに手配しておくと安心ですので、確定し記入するようにしましょう。
以下の記事では、滞在方法の選び方と費用の相場について説明しています。
4:長期ビザ申請
長期留学の場合、長期ビザが取得できないと留学はできません。
そのため、留学手続きの中で最も重要な手続きです。
ビザ申請は出発日の3ヶ月前から可能です。
・最適な目安 出発日の3〜2ヶ月前
・最終期限 出発の2〜1ヶ月前
在日フランス大使館の公式HPには、
「少なくとも出国予定日の1カ月前までに行うことを強く推奨」とあります。
出発前にゆとりを持ってビザを受け取るため、
France et moiでは出発日の3〜2ヶ月前のビザ申請をお勧めしています。
長期ビザが添付され返却されるパスポートが手元にない状態で、
2週間前、1週間前と出発日が刻一刻と近づいたらどうでしょうか?
心配で出発準備に集中できませんよね?
申請してからビザ発行まで、
早くて3日、長いと6週間かかったケースを見てきました。
申請書に不備があると時間がかかることはもちろん、
原因不明のまま音沙汰がないこともあります。
長期学生ビザ申請の大まかな流れは…
・キャンパスフランスの登録・支払い・面談予約・面談
・ビザ申請の来館予約・書類提出
・ビザ発行・郵送受け取り
申請者本人が、東京麻布にあるフランス大使館に、平日午前中に出向く必要があります。
必ずキャンパスフランスが先、ビザ申請はその後、同日の場合も順番にご注意ください。
遠方にお住まいの場合、お仕事で平日午前中が忙しい場合、
前もってご予定を調整してください。
未成年の就学ビザやワーキングホリデービザの場合、
キャンパスフランスでの手続きは不要です。
5:各種出発準備
ビザ申請が完了してから、いよいよ本格的に出発に向けた準備に入ります。
細かなこともありますが、着実に準備を進めましょう。
これらは最後の役所の手続き等を除き、
出発前の1ヶ月〜2週間前までには済ませましょう。
航空券購入
長期滞在の場合は、片道航空券を行き帰りそれぞれ購入する方がお安いことが多いです。
年齢によっては1年以内の往復券の方がお得なこともあります。
France et moiでは、提携旅行代理店のアドバイスも参考にし、
皆さまに適した航空券のアドバイスも行っています。
航空券を購入する際は、
ビザ申請書に記載した「入国日」よりも前に到着する便を
予約しないようご注意ください。
また2021年4月3日現在、フランス入国時に7日間の自主隔離が必要となりますので、
通学開始までに自主隔離が終わるよう逆算した日付を「入国日」としてください。
また他国を経由する便は、避けることをお勧めします。
フランス入国の際に、日本からの入国では発生しない、思いがけない手間がかかったり、
最悪の場合、入国できなくなる可能性がないとは言えません。
また航空券の購入は、希望の便が満席になる前に予約をしましょう。
今は飛行機が満席になることはなくなりましたが、
転勤者などが多い時期は少々混むこともあるようです。
海外旅行保険申込み
多くの語学学校では、各種保険に各自で加入するように推奨されています。
万が一に備え、加入することをお勧めいたします。
補償内容によって保険料が異なります。
France et moiでは提携の保険代理店を紹介できますので、
専門家のアドバイスを聞いてプランを選択することができます。
現地に持って行く保険証控えは、
万が一に備え、フランス語版の保険証控えを持参しましょう。
保険会社に依頼すると、無料で発行してくれます。
また未成年の就学ビザの場合はビザ申請の際に、
海外旅行保険の保険証控えが提出書類に含まれています。
各種交通手段手配
必要な方は、自宅から空港までの特急列車やバスを予約しましょう。
当日は離陸時刻の3時間前を目安に空港に到着するようにしてください。
またシャルルドゴール空港から滞在先までの移動手段も確保しておきましょう。
France et moiが紹介しているトゥールへの移動は、
空港からTours駅またはSaint Pierre des Corps駅までの
TGVのチケットを予約してください。
トゥールラングのホームステイをご利用の方は、
上記いずれかの駅まではホストファミリーが車で迎えに来てくれます。
予約するTGVの時間を決めるには、乗り場までの所要時間を考慮しましょう。
通常は、到着予定時刻から約1時間ほどで到着ロビーに出てくることができます。
現在は各種宣誓書などの確認があり、時間が長くかかる可能性もあります。
到着予定時刻から2時間は余裕をもったTGVを探しましょう。
また到着のターミナルからTGVがあるターミナルまでの移動がある場合は、
その移動時間も必ず考慮してください。
語学学校の車送迎サービスもあります。
有料ですが荷物が多い方、初めてのフランスで電車に乗る自信がない方にはお勧めです。
またパリ市内へ向かう方は、治安の問題上、RERのB線はお勧めしません。
バスや専用送迎サービスをお勧めします。
荷物の準備
長期留学の場合は、特に旅行と違い準備する荷物にもポイントがあります。
計画的に準備をしましょう。
現金やカード
現地で現金を支払う予定がある方は、その分は必ず日本でユーロに換金しましょう。
またクレジットカードは2枚ほどあると安心です。
ICチップ入りの暗証番号で決済できるものを用意しましょう。
サインが必要なカードは決済できないことがあります。
未成年の方などクレジットカードをお持ちでない場合、
銀行の海外対応デビットカードがお勧めです。
海外で利用した金額を現地の通貨から日本円に換算して
その銀行口座から引き落とされます。
これらのカード発行には1ヶ月ほどかかりますので、前もって準備を進めましょう。
またいずれもカード発行会社の定めるレートには手数料も含まれます。
長期留学で現地で銀行口座を作る予定がある場合、
最初の2ヶ月で使いそうな現金を換金し、
かつクレジットカードと併用することをお勧めします。
フランスの銀行口座ができたら日本の口座から海外送金を行いましょう。
一定以上の額を送金する場合、日本のクレジットカードやデビットカードを
使い続けるよりも為替レートや手数料の分がお得になります。
SIMフリーの携帯電話
現地でSIMカードを購入してすぐに携帯電話が使えるよう、
SIMフリーの携帯電話を持参することをお勧めします。
携帯キャリアを通じて購入した携帯電話端末は、
SIMロックがかかっていることがあります。
店舗で確認してもらい、必要があればSIMロック解除をしてもらいましょう。
端末によってはSIMロック解除できないものもあります。
お早めにご確認ください。
季節外の洋服
特に夏出発の場合、冬服をスーツケースに全て入れるのは難しいことがあります。
そんな場合は、出発前に段ボールに詰めておき、
時期が来たら日本からフランスに送ってもらうよう、家族にお願いしましょう。
ホームステイの方は、荷物を受け取ってくれるのはホストファミリーになりますので、
事前に荷物が届くことを説明し、受け取ってもらうようお願いしましょう。
また荷物を送る際には、
送ってよいもの、送れないものなど各種条件があります。
宅急便よりは郵便局の方が利用しやすいようです。
窓口で相談しアドバイスをもらうと確実です。
スーツケース
予約した航空会社が定める「受託手荷物」(=チェックイン時に預けるスーツケース等)
「機内持ち込み手荷物」のサイズの上限を確認しましょう。
サイズの上限に合ったスーツケースやカバンを用意し、
当日は上限の重さにも気をつけましょう。
上限を超えると超過料金が発生します。
役所への届出等
基本的には1年以上日本を不在にする場合、以下のような手続きが発生します。
各役所によって対応が異なりますので、自分の住民票がある役所にご確認ください。
・海外転出届 住民票に海外在住の旨記す
・健康保険 海外転出届を提出すると保険証を返却する必要がある
・年金保険 海外転出届を提出すると加入義務がなくなる、任意加入も可能
・所得税 退職して留学する場合、未払いの税金がある可能性あり
・住民税 同上
など
帰国時には前年度に支払った所得税の一部が、
過払い分となり返金されることがあります。
上記は私の把握している手続きです。
役所により対応が異なりますのでご了承ください。
たびレジ・在留届の登録
3ヶ月以内の海外滞在の場合は「たびレジ」、
3ヶ月以上の海外滞在の場合は「在留届」の登録が必要です。
現地の情報がメールで随時届き便利ですので、必ず登録することをお勧めします。
いずれも外務省が管理するシステムで以下のリンクから参照できます。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/
まとめ
留学の計画から出発まで流れを理解できましたか?
留学したい!と思ってもから出発まで、
普段慣れない手続きがたくさんあります。
この記事が皆さんの留学計画のお役に立てましたら幸いです。
前回の記事、留学費用と合わせて読むとより具体的に留学の全容が見えてきます。
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