Bonjour à tous !
フランスでは街でのマスク着用義務を徹底し始めて2ヶ月ほど。
一部の地域で新規感染者数が増えてきたため、新たな対策が発表されました。
今回はその内容の解説と、海外での現地情報収集の方法について説明します。
2020年9月23日フランス政府が発表した新型コロナウイルス対策
先日9月23日にフランス政府が発表した、
9月26日施行の新型コロナウイルス対策の概要を説明します。
フランス国内を5段階の警戒レベルに分類し、制限措置を実施するというものです。
現時点で既に生活に影響のあるレベルの制限措置がとられている地域もあります。
自分の関わる地域の最新状況を確認しましょう。
私の生徒さんが多く留学する街ToursトゥールやLochesロシュがある、
Indre et Loireアンドルエロワール県はマップ上37番、
現時点ではZone d‘alerte警戒ゾーンに指定されています。
日本人の多いパリやその他の都市はZone d‘alerte renforcée 警戒強化ゾーンが多いです。
この警戒レベルの指定は2週間ごとに見直されます。
マップは以下の通りに色分けされています。
5段階の警戒レベル
Verte (警戒レベルなし) その他
Zone d‘alerte 警戒ゾーン 69県
Zone d‘alerte renforcée 警戒強化ゾーン 14カ所
Zone d‘alerte maximale 警戒最大化ゾーン 2カ所
Etat d’urgence sanitaire 緊急衛生事態 0カ所
それぞれのゾーンごとの制限等は以下の通りです。
Zone d‘alerte 警戒ゾーン
・指定対象:69県
・指定理由:1週間当たりの新規感染者発生数が50人/10万人以上
・制限措置
-9月28日以降,祝祭、結婚等の各種イベントによる集まりを最大30名未満に制限。
-その他,各県官選知事が適切な措置を決定。
Zone d‘alerte renforcée 警戒強化ゾーン
・指定対象:11のメトロポール
ボルドー、リヨン、ニース、リール、トゥールーズ、サン・テティエンヌ、レンヌ、ルーアン、グルノーブル、モンペリエ、パリ、パリ近郊3県(セーヌ・サン・ドニ、オー・ド・セーヌ、ヴァル・ド・マルヌ)
・指定理由: 1週間当たりの新規感染者発生数が150人/10万人以上,高齢者で50人/10万人以上
・制限措置:
-9月26日以降,大規模な集会は1000人までに制限。
-大規模な地域的イベント、フェスティバル、学生のパーティー等の開催は禁止。
-公共の場所(ビーチ、公園等)において10人以上の集会は禁止。
-9月28日以降,バーは官選知事が定める時刻(遅くとも22時)に閉店。
-9月28日以降,ジム等のスポーツ施設と体育館を閉鎖。
-9月28日以降,全ての祝祭場や多目的ホールを閉鎖。
-可能な限りテレワークの実施を推奨
Zone d‘alerte maximale 警戒最大化ゾーン
・指定対象:グアドループ、エクス・アン・プロヴァンス=マルセイユ
・指定理由:1週間当たりの新規感染者発生数が250人/10万人以上,高齢者で100人/10万人以上,重篤者用病床の占有率30%以上
・制限措置:
-9月26日以降,全てのバーとレストランの営業停止。
-厳格な衛生対策を整えている場所を除く施設の閉鎖(したがって,劇場,美術館,映画館は規制対象外)
フランスに長期滞在の方がするべき情報収集
留学する生徒さんに、いつも必ずお勧めしていることがあります。
フランスに限らず海外に滞在をされる場合は、必ずこちらに登録してください!
外務省 海外安全情報配信サービス「たびレジ」
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
今回のような現地の緊急情報を、日本語メッセージでタイムリーに受け取ることができます。
今回のメッセージはこんな感じです
1 オリヴィエ・ヴェラン保健大臣は,9月23日の記者会見において,新型コロナウイルス対策の強化について発表し、仏国内を5段階の警戒レベル(Verte、Zone d‘alerte、Zone d‘alerte renforcee、Zone d‘alerte maximale、Etat d’urgence sanitaire)に分類の上、レベルが上がると実施される制限措置が強化される旨述べました。指定状況を示すマップは以下のリンク先で確認できます。
https://twitter.com/MinSoliSante/status/1308845703507124226/photo/1
2 仏国内の101県のうち,69県が警戒ゾーン(Zone d’alerte)に指定されました。さらに,指定された警戒ゾーンのうち,14カ所(11のメトロポール及び3県)が警戒強化ゾーン(Zone d’alerte renforcee)に指定され,2カ所(グアドループ及びエクス・アン・プロヴァンス=マルセイユ)が警戒最大化ゾーン(Zone d‘alerte maximale)に指定されました。それぞれの詳細は以下のとおりです。なお,緊急衛生事態(Etat d’urgence sanitaire)の対象として指定された場所はありません。
【警戒ゾーン Zone d‘alerte】
・指定対象:69県
・指定理由:1週間当たりの新規感染者発生数が50人/10万人以上
・制限措置
-9月28日以降,祝祭、結婚等の各種イベントによる集まりを最大30名未満に制限。
-その他,各県官選知事が適切な措置を決定。
【警戒強化ゾーン Zone d‘alerte renforcee】
・指定対象:11のメトロポール(ボルドー、リヨン、ニース、リール、トゥールーズ、サン・テティエンヌ、レンヌ,ルーアン,グルノーブル、モンペリエ、パリ),パリ近郊3県(セーヌ・サン・ドニ、オー・ド・セーヌ、ヴァル・ド・マルヌ)
・指定理由: 1週間当たりの新規感染者発生数が150人/10万人以上,高齢者で50人/10万人以上
・制限措置:
-9月26日以降,大規模な集会は1000人までに制限。
-大規模な地域的イベント、フェスティバル、学生のパーティー等の開催は禁止。
-公共の場所(ビーチ、公園等)において10人以上の集会は禁止。
-9月28日以降,バーは官選知事が定める時刻(遅くとも22時)に閉店。
-9月28日以降,ジム等のスポーツ施設と体育館を閉鎖。
-9月28日以降,全ての祝祭場や多目的ホールを閉鎖。
-可能な限りテレワークの実施を推奨
【警戒最大化ゾーン Zone d‘alerte maximale】
・指定対象:グアドループ、エクス・アン・プロヴァンス=マルセイユ
・指定理由:1週間当たりの新規感染者発生数が250人/10万人以上,高齢者で100人/10万人以上,重篤者用病床の占有率30%以上
・制限措置:
-9月26日以降,全てのバーとレストランの営業停止。
-厳格な衛生対策を整えている場所を除く施設の閉鎖(したがって,劇場,美術館,映画館は規制対象外)
3 上記の警戒レベル指定は2週間毎に見直されますので、居住先,訪問先の地域の情報を引き続き注視してください。また,社会的距離の確保、手洗い、マスク着用等の感染防止対策の励行、外出頻度や接触者を減らして感染リスクを下げることが推奨されています。
またフランスの場合は、在フランス日本国大使館のホームページにも情報が更新されます。
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/keikailevel-seigensochi.html
最後に
皆さん、現地での情報収集は本当に重要ですよね。
現地の言葉が理解できれば、ニュースなどでさらに早く知ることもできますが、
このように日本語で正確な情報が送られてくる、このサービスは本当に便利です。
フランスではPCR検査が保険適用で無料で受けられる状況にあり、検査数が増えて無症状の感染者もカウントされた結果、感染者数が増えているという見解もあります。
また感染率も警戒ゾーンで0,05%以上・0,15%以下、警戒強化ゾーンで0,15%以上・0,25%以下、警戒最大化ゾーンで0,25%以上です。
新たな対策が出たということに過剰に反応するのではなく、数字そのものを正確に理解したり、数字の背景を知った上で、事実を冷静に見る目が必要です。
的確な情報収集スキルは、海外滞在者には必須です!
そして情報を冷静に理解・判断し、行動することもポイントです。
慌てたり、気を病んだりせずに、心身健やかに暮らしたいものですね。
それでは皆さま、季節の変わり目、体調にお気をつけてお過ごしください。
フランス留学をご予定の方、フランス留学から一時帰国をご予定の方は、
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