海外に行くとき、日本の携帯電話をそのまま海外で利用してよいのか、
現地のSIMカードを利用すべきか悩みませんか？
この記事ではフランスで携帯電話を利用する方法や価格を比較し、
タイプ別に皆さんに合ったおすすめの方法を紹介します。
まずは、大前提としてSIMフリー端末についてお話しします。
※各種料金やサービスは2021年4月時点の情報です。
必要に応じて最新の情報をご確認ください。
事前準備：SIMフリー端末を用意する
皆さんが今使っている携帯電話は、SIMフリーですか？
それともSIMロックがかかっていますか？
SIMロックがかかっていると、
特定の携帯会社のSIMカードのみが利用できる状態となっています。
つまりSIMロックのかかった携帯電話は、これから紹介する
「フランスのSIMカード」「海外利用可能なSIMカード」
いずれも利用できない、ということです。
現在ご利用の携帯電話がSIMロックされているか不明な方は、
携帯会社の店頭にて見てもらってください。
携帯会社を通して購入した携帯電話には、SIMロックがかかっていることが多いです。
携帯会社の店頭でSIMロック解除をしてもらえますので、
確認した際に解除してもらいましょう。
機種によってSIMロック解除不可の場合もあります。
その場合は、新しく購入するしかないです。
SIMロック解除をすると、SIMフリーの状態になります。
またApple Storeで買うiPhoneなどは元々SIMフリーの端末です。
さあ、これで事前準備は完了です。
１：フランスのSIMカードを現地で入手する
こちらが最も利用料が安くなる方法です。
日本での事前準備と現地でのSIMカード購入が必要です。
SIMカード挿入後の設定は、自分で行う必要があります。
最近の携帯電話は設定が不要で、自動設定してくれる場合もあります。
月額SIMカード
1ヵ月以上の滞在の場合は、この方法をおすすめします。
フランスの各種携帯会社（Orange、SFR、Bouygues、freeなど）の中で、
SIMカードが店舗の自動販売機で購入できる「free」をおすすめします。
携帯会社の窓口はいつも混み合っており、待ち時間がかかります。
自動販売機は人が並んでいることはほぼありません。
またフランス語で会話せずに完結できるため、
渡仏時まだ会話に自信がなくても問題ありません。
ただしこの自動販売機、
英語の選択もなくフランス語で手続きをする必要があります。
※「free」の店舗はシャルルドゴール空港や駅にはありません。
店舗数はかなり多いので、留学で行くような街では見つかるはずです。
自動販売機での手続きは、以下の情報を選択・入力して進めます。
利用期間
SIMカードを自動販売機で購入する際に、
1ヵ月のみの利用、または継続利用を選択します。
継続利用の場合、この利用料を支払うカード、
「クレジットカード」または「フランスの銀行キャッシュカード」
から毎月利用料が引き落とされます。
※継続利用を選択した場合、解約手続きが必要になりますのでご注意ください。
店舗で解約申込書を入手して記入、本社へ郵送する必要があります。
帰国の2週間ほど前に、忘れずに手続きを行ってください。
利用料金
携帯会社「free」の場合、SIMカードは10€、
月々の利用料は2€、9.99€、19.99€から選択可能です。
日本の携帯電話料金がいかに高いか…
必要な無料通話時間やデータ通信料に合わせて選択しましょう。
https://mobile.free.fr/
SIMカードのサイズ
SIMカードを自動販売機で購入する際に、
Mini・Micro・Nanoから選択可能です。
必ず自分の携帯電話に合ったサイズを選択してください。
最後に氏名やメールアドレス、滞在先住所を登録して、
クレジットカードまたはフランスの銀行キャッシュカードで支払いをして完了です。
自動販売機からSIMカードとパスワードが書かれたレシートが発行されます。
利用時の設定方法
- このSIMカードを日本から持参したSIMフリー携帯電話にセットします。
- 設定画面から、APNなどのモバイルデータ通信の設定を変更します。
これでフランスの電話番号が付与され、
またインターネット接続もできるようになります。
短期限定SIMカード
2週間以下の滞在、空港ですぐに入手したい場合は、こちらがおすすめです。
購入時に個人情報も不要で簡単に入手することができます。
「RELAY」という駅や空港にあるキオスクのようなお店にてSIMカードを購入可能です。
以下のSIMカードは、2017年の情報です。
違った料金・内容のものが見つかることもあると思います。
・1GB 分のデータ通信
・1時間分の通話 (電話番号付属)
・有効期間：2週間
・25 €
利用時の設定方法
- このSIMカードを日本から持参したSIMフリー携帯電話にセットします。
- 設定画面から、APNなどのモバイルデータ通信の設定を変更します。
- 指定のサイトからユーザー登録（名前や電話番号など）※日本語はないようです
これでフランスの電話番号が付与され、
またインターネット接続もできるようになります。
データ使用量の目安
1週間の観光旅行でGoogleマップ、
たまにメッセージ・写真・動画を送信という程度で300MB～400MBです。
SNSを利用すると写真・動画の通信が増えるためさらにデータ使用量が増えます。
２：海外利用可能なSIMカードを日本で入手する
・前項にて説明した現地でのSIMカード購入は自信がない
・到着してすぐに利用したい
・日本で事前に手配した方が安心
こんな方には日本で入手できる海外利用可能なSIMカードをお勧めします。
利用料金は現地購入の物よりも割高ですが、安心優先です。
モベル
現地で利用可能なSIMカードは、日本で事前購入をお勧めいたします。
「モベル」という会社のサービスで、
ホームページから申込みをすると自宅にSIMカードが配送されます。
音声通信専用のSIMカード、1,980円です。
緊急用に電話連絡ができるようにしたい方にお勧めです。
イギリスの電話番号が付与されます。
各国への通話料金はリンクからご確認ください。
https://www.mobell.co.jp/products/international-sim-card-purchase/
※データ通信付きのプランは新規販売終了となってしまいました。
各種海外利用SIMカード
他にも事前にネット購入できるSIMカードはありますが、
海外SIM事業の終了などにより以前より選択肢が少ないようです。
フランスの携帯会社「Orange」の期間限定SIMカードや、
Amazonで購入できる格安の海外用SIMカードです。
データ量や対応国が様々ですので自分に合った商品を選ぶ必要があり、
またいずれも設定なども商品に合わせて自分で行う必要があります。
設定作業などが苦にならない方には、格安の海外用SIMカードはおすすめと言えます。
ヨーロッパ 周遊 SIMカード インターネット 60日間 4G LTE高速データ通信容量 4GB – Europe シム 60Days フランス etc.. https://www.amazon.co.jp/dp/B07XDH5L2L/ref=cm_sw_r_tw_dp_QAXT9GJSPG8S88FFBEEW
Orange Holiday ヨーロッパ － プリペイドSIMカード ー ４G通信 8GB 30分 SMS 200通
https://www.amazon.co.jp/dp/B07Y47H7LG/ref=cm_sw_r_tw_dp_KR5V76ZZ3VW8N849TYF2?_encoding=UTF8&psc=1
３：海外利用可能なポケットWi-Fiを日本でレンタルする
短期間の利用で、現地の電話番号が不要、
SIMカードの設定が苦手な方にお勧めします。
また個人利用はもちろん、複数名でのシェアも可能ですので、
同行する方とシェアすることで割安に利用できます。
日本でレンタル・返却をしますので、旅行期間分の日数レンタルします。
フランスは1日あたり1,270円からレンタルが可能です。
データ量によって料金が変わるのでお好みで選択してください。
個人的には1度だけ利用したことがあり、現地で問題なく利用できて、
レンタル・返却も空港でできて便利だった「グローバルWifi」がおすすめです。
https://townwifi.com/
複数名でシェアをする場合は、同時接続の台数が制限されていることがあります。
事前に利用する会社に確認をしておきましょう。
SIMカード利用の場合もテザリングでシェアすることが可能ですが、
携帯電話の充電が減る原因になります。
４：日本の携帯電話をそのまま利用する
皆さんお察しの通り、利用料は高額になることが予想されます。
各携帯会社によっては、
事前に申し込みをしないと利用できない会社や、
海外利用専用のお得なプランを用意している会社もあります。
ちなみにドコモ海外パケホーダイは、1日あたり2,980円のようです。
海外出張が多く毎回その国に合わせた対応が手間になる場合などは、
おすすめできる手段と言えるでしょう。
留学生にはお勧めしておりません。
まとめ
フランスの携帯電話事情についてご理解いただけましたか？
基本的には1番最初に説明した「free」の月額SIMカードがお勧めです。
その他は、以下の条件の方にお勧めいたします。
・空港ですぐに購入して利用したい → 短期限定SIMカード
・現地で購入する自信がない → 海外利用可能なSIMカード
・複数名でシェアをしたい → 海外利用可能なポケットWi-Fi
・料金は特に気にしない・SIMカードの差し替えができない
・現地の電話番号は不要 → 日本の携帯電話をそのまま利用
シャルルドゴール空港ではフリーWi-Fiが使えるはずですので、
送迎者との連絡はLINEやWhatsAppを使う方も多いです。
この記事が皆さんのお役に立てましたら幸いです。
留学費用と合わせて読むとより具体的に留学の全容が見えてきます。
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